誰もが持っている基本的な権利。
子どもも同じように守られなければならない権利があります。
その権利の中には、食事、衣服、住む場所が与えられ、
危険から守られたり、教育を受けることも含まれます。
身体の生存だけが守られれば良いというわけではなく、
生まれてきたことに、自分自身に、自ら価値を感じられるように、
心の面でも健康に育てられること、
子どもらしい子ども時代を生きる権利があるのだと思います。
親に心身ともに守られ、のびのびと無邪気に過ごせること、
年齢とともに少しずつ、
その子なりの出来ることを手伝う機会を与えてもらえたり、
道徳や倫理観も教えてもらいながら心身ともに育まれていく。
自分の素のままでいても大丈夫な安心できる家の中で
子ども時代を過ごすことは
その後の長い人生に影響する大きな要素です。
でも、
子どもの頃にそのような環境ではなかった方もたくさんいます。
それぞれ皆違う環境があります。
それぞれの環境の中で精一杯生きてきました。
そして大人になった今、
もし生きづらさを感じているとしたら、
大人になってからでも出来ることはたくさんあります。
「子どもの頃があーだったからしょうがない。」ということではありません。
権利が守られなかったことや、
子どもらしい子ども時代を送れなかったことなどを
きちんと悲しみながら、少しずつ手当てして行くことが可能です。
また、
自分に生きづらい感じがあるかどうか
よく分からないという方もいます。
その場合は、例えば、
子ども時代に、大人から「いい子」と言われてきた人は
少し振り返ってみてほしいです。
大人の顔色をいつも見ていなかっただろうか?
大人が求めていることを察して行動していなかっただろうか?
子どもらしい、ありのままの自分でいられただろうか?
本来は親の役割を自分がこなしていなかっただろうか?
「自分にあてはまるな」と感じる方、
罪悪感を感じることが多い方、
「こうしなければいけない」という過剰な義務感を感じる方は、
子ども時代の自分の感情と向きあう時間を持ってみることも
これからの自分のためにできることの一つです。
それは、苦しくて動けなくなってしまう前に
心の手当てをすることになりますし、
今までより生きやすい人生に変わっていくことにも
役立つかも知れません。
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