親が子どもを育てていくときに、
その時の年齢なりの「適切なコントロール」は
必要であり、大事なものだと思います。
難しいのは、
そのコントロールは適度なものであることがとても大切で、
行き過ぎると子どもにとって有害になってしまうことがあるということです。
不健康で有害なコントロールをしてしまう親は、
自分も同じように有害なコントロールの環境下で育ったことが多いので、
自分が子供を必要以上にコントロールしようとしてしまうと感じる時は、
自分がまず健康な心を取り戻す必要があると思います。
取戻したいと思っても自分だけで何とかしようとするのは
なかなか難しいかもしれませんので、
安全で自分に合う場所を探して心のケアをしていくことも選択肢の一つだと思います。
不健康なコントロールにもいろいろあります。
暴力や虐待はもちろんそうですが、
過干渉や過保護も度を越えたものは有害でしかありません。
子どものことを想って、良かれと思って・・という親御さんもおられますが、
子どもにとっては良かれではない事が多いのです。
過干渉の環境の中で育った場合に多くみられるのは、
自立心が育たず、人間関係もうまく築くことができず、
辛い思いを抱えて生きづらい人生を送っている子ども達です。
神経症やうつ、不登校や引きこもり、または他人への攻撃という形で現れることもあります。
社会人になってから症状化する方もいるので、
何が根本的な原因かあいまいになりがちです。
仕事のストレスがきっかけでうつ病になったとしても、
実は、子ども時代の過干渉が根本的な原因であることが少なくありません。
まずは親のこころが健康な状態になることが大切です。
子どもの心を育む愛情を示すことは、子育においてとても重要だと感じます。
子どもが自分の人生を、自分のものとして生きていけるように、
たくましく育てていきたいなと思います。
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