子どもの頃の気持ちと成長してからの影響

こんにちは、

訪問心理療法士の森口です。

ご覧いただきありがとうございます。

 

誰にでもある子ども時代。

子どものころの気持ちってだんだん忘れてしまうことも多いけれど、

今思えばたいしたことではなかったことも

あの頃は一大事だったこと・・

誰にでも思い当たることがあるのではないでしょうか?

 

過ぎたことになっていく感情もあれば、

ずっと残って影響を与え続けるような感情もあります。

自分にとっての傷の大きさや我慢の度合いなどでも変わります。

人によって皆違うものです。

 

子どもの心は本当に敏感なのです。

 

例えば、

お父さんとお母さんの仲が悪いこと

お母さんのあんまり笑ってないこと

自分が大事にされてないと感じること

良い子でいないと受け入れてもらえないこと

親の精神状態が不安定で気分に波があること

暴力のある環境にあること

親の言う通りにするしかないこと

自分の気持ちを聴いてもらえないこと

親の期待が大きすぎて応えられないこと

否定されることが多いこと・・

などなど

敏感に感じ取って、

なんでも自分が悪いからだと思いがちです。

 

自分の力が足りないからだ

自分がいい子じゃないからだ

自分ができないのだから仕方ない

自分のせいかもしれない・・

子どもは状況を良くしようと必死でがんばります。

エネルギーをそのことに費やします。

 

子どもらしい無邪気さや素直な気持ちで、

自分の好きなことに費やすはずの時間を犠牲にして頑張ります。

 

でもなかなか報われない。

がんばってもがんばっても変わらない。

 

どうして?なんで?

悲しかった気持ちや自責の念が

だんだん怒りに変わっていきます。

無力感や無価値感も伴います。

 

自分が居なければ良かったのかも…

と考えてしまう子もいます。

 

その気持ちたちはどこにも行き場所がなく、

心の奥へ奥へと押し込められていきます。

 

ありのままの自分を受け入れてもらえる安心できる居場所がないと、

本当の意味での自尊心は育ちにくいです。

 

だんだん自分が価値の無い人間に思えてくる。

そして自分の人生がどうでもよくなる。

自分の人生がどうでもよくなると、

他人の人生もどうでもよくなる。

投げやりな気持ちになって、

人を傷つける行動にでてしまうこともある。

 

人を傷つけるとは・・

他人に向くこともあれば、自分に向くこともあります。

他人を傷つける行為、自分を傷つける行為、

どちらにしても、とても辛いことです。

 

極端な話に聞こえるかもしれませんが、

長い年月をかけてその心理状態はできあがっていきます。

成長してから影響が出てくることもあり、

大人になってから症状が出ることも多いです。

 

犯罪に手を染めてしまったり、

自傷行為をしてしまったり、

学生時代に不登校や家庭内暴力のような形で現れることもあります。

どんな形で現れるにせよ、

傷ついたままになっている心を癒すことが必要になってきます。

 

こころの奥にある本当の気持ちに気づいてあげることが

手当ての第一歩なのだと思います。

 

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