身体とこころのつながりとcare

 

いつもありがとうございます。

心理療法士の森口です。

 

相談に来られるほとんどの方が何らかの症状を抱えています。

その症状の現れ方は様々ですが、

心療内科に通いながら、向精神薬を服用しながら、

身体の痛みや不調の治療をしながら、

カウンセリングも同時に受けられています。

薬だけではなかなか回復は難しいようです。

 

 

症状が出てしまってからの回復へ向けての取り組みは

どうしても時間がかかります。

 

私もそうでしたし、多くの人がそうだと思うのですが、

苦しいことや悲しいこと、

絶望を感じることなどトラウマとなるような傷つき体験をしても、

苦しさが少し薄れるまで必死に我慢してしまいます。

少し楽になってくると、

その苦しい気持ちを意識しないように

心の奥に閉じ込めてふたをします。

 

少し思い出したり、そのことが頭をよぎっても

辛い感情が沸き起こってくると

あわてて考えないようにしたり、

違うことを考えたりして心の平穏を取り戻そうとします。

それがふたをするということになります。

 

辛い感情が無くなったわけではなく、隠してしまう。

これは本能的に自分を守るためにやっていることです。

この負の感情は時間がたっても自然に消えることはありません。

むしろ時間が経つと形を変えて、

未来の自分に影響をもたらす厄介な存在になっていきます。

 

 

もちろん全部の悲しい体験がトラウマになるわけではありません。

きちんと過ぎたことになっていく感情もあります。

誰にでもきっと、思い出しても苦笑い程度で済む出来事になっていることと、

少し思い出すだけで苦しくなって、

慌てて意識をそらす出来事があると思います。

 

そんなトラウマとなるような体験がたくさんある場合、

どんどんふたをした感情が積み重ねられていくと

いつかキャパオーバーになります。

キャパオーバーになった時、

身体に症状が出たり苦しくなったりして

身動きがとれなくなったりすることが多いです。

 

そのキャパオーバーになった時点での出来事や環境のストレスを

根本原因だと考えがちですが、

それは症状が出る「きっかけ」であることが多い気がします。

根本的な原因はもっと遠い過去から今にかけての積み重ねや

身についた思考習慣からくるものも多いのです。

 

「身体に症状がでたり、苦しくてどうしようもなくなる前に

こころのケアができたらどんなにいいだろう」といつも思います。

病院に健康診断に行くのと同じように、

心のケアも定期的にできたら

苦しくて身動きがとれなくなる人が減っていくのではないかなと思います。

 

 

普段は何ら問題なく過ごせていても、

思い出すと苦しくなることがある場合や、

最近いっぱいいっぱいな感じがある場合、

イライラすることが多い気がする場合は、

早めに心のケアを考えてみてほしいのです。

どんなに自分が小さなことだと思っていても、

事の大きさは関係ありません。

どんな気持ちが閉じ込められているかが問題です。

 

過去と向き合うのは苦しさも伴います。

少し思い出すだけでも苦しい感情が湧きだすのですから、

その感情と向き合うのは楽なことではありません。

 

でも、ひとりでやらなければいけないわけではなく、

カウンセリングの場合はカウンセラーと一緒にその作業をし、

苦しくなった時の対処法も一緒に考えたり練習したりできます。

一人じゃなければ勇気が出る場面もあるかもしれません。

 

他にもピアサポートに参加するのも一つの方法ですし、

ケアの仕方は自分に合うと思うものを探せたら良いと思うのです。

 

 

 

「我慢できるうちは我慢する」ということを

長い間続けるのは好ましくありません。

身体のケアと同じように心のケアも考えてみてほしいなと思う今日この頃です。

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ABOUTこの記事をかいた人

心理療法カウンセラー 森口瑞恵(もりぐちみずえ) アダルトチルドレン、生きづらさ等から脱出し、人も自分も大切にする方法を身に付けながら、自ら輝き、自分らしく生きる力を発揮するための心理支援をおこなっております。 現在、心身に症状のある方には、身体と心のつながりを大切に考えながら必要なケア方法をお伝えして参ります。