心の手当ての方法①

こんにちは、

心理療法カウンセラーの森口です。

 

心の手当てをするために必要なことのひとつは、

大きな負の感情を抱えやすい大きさにすること。

ある程度、感情を消化して小さくしてあげること。

自分の中で過ぎたことにしてあげること。

 

そして、

感情を消化するためには、

自分の感情や感覚に気づくことが必要。

気づいた感情は、

自分の中から外に出して行くことが必要。

安全と安心が確保できる場所で

語り尽くしたり、

受容する練習をしたり、

傷つき体験により学んでしまった

偏ってた思考があるとすれば

それらの思い込みを手放していく作業も必要。

 

まずは自分の感情を自分が知る。

 

その一つの方法として、

意識的に自分を観察して、

こう考えてこんな感情があるな。と、

気持ちに名前を付けてあげる。

 

自分がきちんと知ってあげると、

語って外に出すことも可能になるし、

手当てがしやすくなるから。

 

 

よくわからないまま嫌な感じを

大きな塊のままにしておくと

消化のしようがなくて、

自分の中に在り続け

折に触れて顔を出し、

辛く苦しい時間を過ごしていくことになる。

 

 

例えば、

何かに失敗してしまったとき、

多くの人はへこみます。落ち込みます。

この「へこむ」とか、「落ち込む」とか、

それも大事な気持ちですが、

もう少し具体的に見てあげたい。

様々な感情が複雑に混じり合っている場合が多いから。

 

消化してあげるためには、

何で落ち込んでいるのかを

具体的に知っていこう。

 

失敗に対してどう考えどう思うかは、

人によって様々です。

違うのが当たり前で、違っていいもの。

 

例えば、

①あの時あれさえ確認すれば失敗しなかったのに、と思うと後悔している。

②失敗したことが純粋に悔しい。悲しい。がっかり。残念。

③皆応援してくれたのに、と思うと申し訳なさ、罪悪感が湧く。

④失敗が悪だと考えている人は、もう終わりだと、絶望を感じる。

⑤失敗を責められるかもしれないと思うと、不安。恐怖。緊張がある。

⑥誰かにバカにされるかもしれないと思うと、恥ずかしくなる。怒りが湧く。

などなど・・

他にも色々なことが頭に浮かび、

それに伴う感情が発生しているかもしれません。

 

たくさんの感情が混じり合ったうえでの

「落ち込む」なのかもしれません。

気付くって手当てするために重要なこと。

 

失敗が貴重な経験だと捉えている人は、

辛いけどいい経験が出来た。

失敗は残念だし、悲しいし、悔しいけれど、

次にどうしようかを考えよう。

そんなふうに思う人もいるでしょう。

 

 

どんなことを考え、どんな感情があるのかを

自分で知ろうとすることは、

自分のことを大切にすることでもある。

辛い気持ちも無視せずに観てあげたい。

 

 

辛い気持ちと向き合うのはエネルギーのいること。

やりたくないと思うし、

出来ないくらい苦しい時もある。

それでいい。

それは今の自分の心を守るためだから。

 

でも、

タイミングをみて、向き合って

自分の気持ちを丁寧に扱ってあげる時間もつくりたい。

感情を消化してあげることは、

これからの自分のため。

未消化な感情が少ないほど

生きやすさにもつながるから。

今の自分が未来の自分を創る。

 

辛い気持ちも自分の大事な気持ちだから

無視したままだと自分が泣く。

 

過去に置き去りにされた

未消化の感情は

今からでもケアしてあげたい。

 

そのタイミングを探していこう。

 

 

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