「普通じゃない。皆と違う。」と言われてしまう☆コンビニ人間

 

こんにちは、心理療法カウンセラーの森口瑞恵です。

 

最近、知り合いの方からおすすめされて読んでみた本。

村田沙耶香さんの「コンビニ人間」

芥川賞受賞作品です。

 

大好きな中村文則さんが解説しており、

更に興味深々で読んでみました。

 

 

内容を知らないと、

タイトルだけでは自分が選びそうにない本だったので、

教えてもらえたことで自分の世界がひとつ広がって

嬉しいし感謝です。

 

読んでみて、いろいろ考えさせられます。ホントに。

 

多くの人と違う価値観や感覚を持っていることで、

普通じゃないと言われてしまう現実。

非難されたり、ギョッとされたり、

引かれてしまったり、治せと言われたり。

 

そもそも普通って何なのか?

「多くの人と違うことは変で良くないこと」とか、

「普通じゃないっておかしいしダメなこと」

と感じている人達から非難の目を向けられた場合、

その目を向けられた人は、

自分が変だとか、悪だとか、価値が低いとか、

存在していてもいいのか?など、

自分に対して否定的な考えが浮かぶ事があります。

自分の存在を否定するような感覚はとても苦しいもの。

 

ダメとか、価値が低いとか、悪とかではなく、

「ただの違い、ただ違うだけ」という捉え方もあると思いますが、

善悪とか、優劣が発生することで、

苦しくなってしまう人が多いような気がします。

 

多数の人に共通している価値観が普通だとしたら、

少数派の人が自分らしく生きるって

多数派の人が自分らしく生きるより

更に勇気が必要な世の中になっているのかもしれません。

 

「皆違っていい」と頭ではわかっていても、

自分には理解できない行動や言動には

誰でも恐怖や不安な気持ちが発生して

無意識に距離をとってしまうのかもしれないし・・

 

分からないこと、未知なことに対して発生する不安が

良からぬ方向に行ってしまうことがある。

 

 

分からないことで発生する恐れや不安があるなら、

知ろうとすることはとても大事な気がするし、

不安がっている自分を

怖がっている自分を

自覚することも大事だと思う。

じゃないと不安や恐れから自分を守るために、

無意識に防衛本能が働いて

人を攻撃してしまうことがあるから。

 

 

実際、自分の子どもが

この本の主人公のような感覚を持つ子だったら

どう関わり、どう対応し、どう理解を深めようとするのか。

そして自分自身の価値観や感覚をどう伝えていくのか。

しみじみと考えました。

 

そもそもの性質と、

環境に影響を受けた人間性と、

それぞれの持つ個性と、

感覚や価値観の違いの中にも様々な要素があると思うので

一緒くたにはできないだろうし難しい。

 

 

自分らしく喜びを感じながら生きていくために

試行錯誤しながら行動していく主人公の選択に

最後は少しほっとしました。

 

どんな生き方をしていくか絶対的な正解なんてないだろうし、

世間の正解ではなく、自分にとっての正解を見つけていくことが

自分の人生を生きるということなのかもしれません。

 

 

もし、普通と違うと言われ、

それによって苦しい思いをしてきた人は、

お話しに来てもらえたら嬉しいです。

自分らしく生きる方法を見つけて行こう。

 

 

 

~最近読んだ本たち~

●「自分に自信をつける最高の方法」

●「うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた」

なかなか興味深い内容でした。

 

●「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

痛みと気づき。

DVDが出たら映像でも観たいと思った。

 

●「R帝国」も面白かった。

●「進撃の巨人」は今更ながらはまるかも。

 

 

 

~これから読もうと思っている本~

●犯罪者 上 下

●幻夏

手元にあるので早く読んでみたい。

 

  

  

  

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