喪失と深い悲しみと怒りの関係

こんにちは、

心理療法カウンセラーの森口です。

ご覧いただきありがとうございます。

 

喪失による深い悲しみ(グリーフ)は

多かれ少なかれ

誰にでもあるものです。

 

喪失とは、

例えば、

大切な人を失った時に感じる気持ちと感覚、

その悲しみもとても深く大きなものです。

 

 

それ以外にも

人はたくさんの喪失体験をしながら生きています。

 

日々の生活の中でも何かを選択をしたときには、

選ばなかったもう一つの道は失っています。

 

自分にとって重要な選択の場合は、

自分でベストだと信じて選んだとしても、

歩めなかった道は確かに存在し、

その悲しみを手放していないと

こころの奥底に残ってしまうことがあります。

 

悲しみをきちんと手放すグリーフケアを

大切に考えてほしいなと思います。

 

喪失の中でも、

子供時代に自分の意志とは関係なく

失うしかなかったもの、奪われたと感じる喪失は、

潜在意識の中に大きく残り、

大人になってからも

今の自分に大きな影響をもたらしていることがあります。

 

その影響がどのような形で現れるかは人それぞれです。

悲しみを堪えて頑張りすぎてしまった場合は、

身体がSOSを発してきます。

 

うつ病や神経症、自分を傷つける行為のように自分に向く場合、

犯罪など人を傷つけてしまうような外に攻撃が向く場合、

いろいろです。

不登校や引きこもりになることもあります。

身体の病気として出ることもあります。

そして、どうしてこうなってしまったのかと

更なる苦しみを抱えてしまうのです。

 

 

子ども時代に失ったと感じるものの例としては、

 

・楽しいはずだった子ども時代

・無邪気さ、子どもでいても良いと思える感覚

・あるがままの自分でいられる状態

・身近な大人への信頼感

・安心感

・喜びや、自分自身に対して良い気分でいられる状態

・子どもの心をはぐくみ、尊重してくれる親

・愛されたい、認められたい、役に立ちたいなどの誰もが持つ願望を満たしてもらえた感覚

・愛着、絆を感じられる心

 

などがあります。

まだまだあるかもしれません。

 

失ったと感じることの中には、

目に見えるものもあれば、目に見えない気持ちや

自分が生きるはずだったこれから先の道まで、

様々なものにおよびます。

 

それらの悲しみを大事に扱って

少しでも抱えやすい形にしてあげることが

手当てするということになり、

自分自身を大切に扱ってあげることに繋がります。

 

深い悲しみの感情は

大きな怒りの感情に隠されていることが少なくありません。

怒りが自分の中に渦巻いていて、

その奥に悲しみがあることに気付けないこともあります。

 

自分の心の中にたくさんのイライラや怒りを抱えていると感じる人は、

怒りの裏にある自分の奥の本当の気持ちを見つめてあげる必要があるかもしれません。

 

傷つき体験、それによる深い悲しみ、見捨てられ不安、罪悪感、などの気持ち、

または、何もしてもらえなかったことによる悲しみや絶望、恐怖もあります。

まずは自分の傷つきに気づいてあげること。

それがこころの手当ての第一歩です。

 

喪失感を抱えたまま辛い状態が続いている方は、

カウンセリングを体験してみてください。

 

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