夫婦の不仲・親のケンカ・子どもへの影響

  

こんにちは、

カウンセリングルームほほえみの森口瑞恵と申します。

御覧いただきありがとうございます。

  

「子どもの前で両親がケンカをするのは良くない」という話は、

多くの人が聞いたことがあるのではないかと思いますが…

  

実際どのような影響が子どもにあるのか?

  

それは、もちろん人により違います。

感受性の強さ、敏感さ、繊細さなど、

元々の気質もあるし、

その出来事をどう捉えるかも人それぞれ違います。

同じ家で育った兄弟姉妹でも、

感じ方が違ったりします。

  

子どもたちの中には、

親の不仲が大きな傷つき体験として心に深く残り、

その傷により学んだ生きる術が生きづらさを生み、

大人になっても苦しんでいる方々が一定数いることは確かです。

  

 

  

夫婦の不仲・親のケンカ

  

喧嘩と一言でいっても、

いろいろなことが起きると思いますが、

  

例えば、

・言い争いを子どもが見聞きする

・身体的な暴力、言葉の暴力を子どもが見聞きする

・家の中のピリピリした空気感を子どもが感じる

・親がパートナーの悪口や愚痴を子どもに話す

・喧嘩の後など、親が不機嫌な状態で子どもに接する

・喧嘩で親が落ち込んでいたり泣いていたりする姿を子どもが見る

・両親のどちらかが悪者で、どちらかが善人というイメージが子どもにすり込まれる

・冷戦状態が続いて殺伐とした空気の中で子どもが気を使う

などなど…

  

これらのことが、何度も繰り返されると

子どもの心には、安全と安心のベースが無くなります。

仲良くしてほしいのに、それが叶わない悲しみも当然あります。

  

子どもへの影響

  

子どもは安全のない環境で生きるとき、

本能的に無意識に、

何とか安全に生き延びるための力を発揮し始めます。

  

例えば、

・ピリピリした空気感を察知すると、何とか和ませようとする子もいます。

・縮こまって固まって存在を消そうとする子もいます。

・大人の顔色を伺って、親が喜びそうなことを選んで行動する子もいます。

・親の愚痴や悪口を聴く役割を担う子もいます。

・意識を飛ばして空想の世界に解離していく子もいます。

  

どれも何とか安全に生き延びるための策。

恐怖や不安の中で緊張しながら生きるのはとても辛いことで、

子どもにとっては生命を脅かされるような感覚にもなるからです。

  

大人にとってはただの喧嘩だとしても、

安全と安心を感じられない子どもにとっては、

生きるか死ぬかというレベルの不安や恐怖を感じる場合が多いのです。

  

恐怖心、不安感、緊張感がベースにあり、

何とか安心したくてがんばります。

子ども自身はそんなことをわざわざ意識してやっている訳ではありません。

無意識ですし、自分の気持ちをみる余裕などありません。

  

 

  

結果、

子ども自身の気持ちは後回しになります。

子ども自身がどうしたいのか?とか、

何を感じているのか?とか、内面に目を向ける余裕がなく、いつも外側に意識が向いています。

安全な環境でなければ、内側に意識を向けるのは危険ですから。

生き物としての本能です。

  

子どもは、ただ耐える、我慢する、行き場のない思いを自分の中に沈めていきます。

そういう経験全てが、その後の生き方のベースを作ります。

  

成長してからも、

・自分が後回しになる、ないがしろになる。

・他者の不機嫌さがとても怖くなる。

・いつも、他者の顔色を伺うようになる。

・耐える、我慢するが基本になる。

・他人軸がベースになる。

これらはすべて、生きづらさや苦しさがともないます。

  

自分自身の人生なのに、他者が軸にいるのですから、しんどいのは当然です。

自分がいつもないがしろになっている状態です。

  

他人軸のベースが子どもの頃にできると、

大人になっても生きづらさを抱える可能性があります。

  

両親のケンカを見聞きしたその瞬間だけではなく、

生涯を通して影響が続くことになる可能性があるということです。

  

喧嘩の理由が子どものことだったりすると、

子どもは「自分がいるからだ」と、存在自体を罪に感じてしまう場合もあります。

自己否定と罪悪感がベースになり、それは苦しいです。

  

重要な点は、

繰り返し起きることで大きな影響が出る可能性が高まるということです。

単発での傷と、ベースが安全でない環境での傷は、全く種類が別のものとなります。

  

誰だって、喧嘩することはあるし、

子どもの前でしてしまうこともあるでしょう。

  

喧嘩するには理由があるし、

ただただ我慢するだけでは、親の心がキツくなってしまいます。

  

子どものケアと親のケアの両方が大切

  

パートナーに対しても子どもに対しても

どう対応していくのか?

自分にも子どもにもどんなケアができるのか?

心のバランスをどうやってとっていくのか?

  

親自身の心の状態を知ることや、

それぞれのケア方法を知ること、など、

内面と向き合う時間も大切にしていただけたらと思います。

  

子どもの心も、自分の心も、

いつからでもケアはできます。

  

生きづらさを感じている場合は、

大人になってからでも手当て可能です。

  

過去のことだから…と、

諦める必要はありません。

  

自分を大切にするってどういうことかよくわからないと思う場合や、

生きづらさがあると感じている場合は、

自分の心の奥にあるものと向き合う時間を持ってみると、きっと何か気づくことがある。

  

傷を癒して生きづらさを軽減するためにできることを、

自分のためにしてあげよう。

  

向き合うときは、

今の自分だけではなく、

今まで生きてきた人生全体の自分と向き合うということになります。

  

自分の心と向き合ってみたいと思ったときは、

カウンセリングもひとつの方法として

選択肢に入れてもらえたら…幸いです。

それぞれに合うケア方法を見つけていけたらといいなと思っています。

  

  

  

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心と身体のケアを大切にし、

心身のバランスを整え、

自ら輝く力と、人も自分も大切にする力を。

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