「自傷行為」の辛さについて / 長野県 の カウンセリング ルーム

こんにちは、

心理カウンセラーの森口です。

ご覧いただきありがとうございます。

  

自傷行為は、

行為だけをやめようと思っても

頭でそう決めただけでは、

なかなかやめられないものだと思います。

  

どんなこともそうですが、

本当の本音や感情にアプローチせずに

行動だけをやめようとするのは

難しいのだと思います。

  

どうやって辛さを軽減していったらいいのか

わからなくてより不安になるという方も

いるかもしれません。

  

  

自傷行為とは?

  

文字通り、自分を傷つける行為なのですが、

自分を傷つけてしまうのと同時に、

心のバランスを保つための行動のひとつでもあります。

何とか生きていくための行動のひとつ。

  

自殺未遂とは動機が別のものです。

  

行為としては、

髪の毛を抜く、むしる

爪を噛む、むしる

刃物で体を切る、リストカット

腕などを強く噛む

アルコール、薬物の乱用や依存

摂食障害(食べて吐く、食べない等)

内服薬の過剰摂取(OD)

など…

  

内面の苦しさが行動として現れ、

目に見えるので、

周りの人は心配になり、

行為をやめさせたくなることが多いと思います。

  

  

本人の気持ちはどうか?というと、

元にある苦しさにくわえて、

例えば、

自傷行為をする自分に罪悪感や自責の念、

自分をダメだと思うなど、

自己否定感が大きくなる場合があり、

それは更に苦しい状態に。

  

ダメなことをしている。という意識

やめなければいけない。という意識

周りの人からの圧を感じている場合も。

  

これらがより自分へのプレッシャーとなり、

苦しみを増幅させてしまうし、自己否定も深めます。

  

自己否定が深まると辛いので、

尚更バランスをとるための何かが必要になる。

悪循環が起きてしまう場合が多いです。

  

  

自傷行為が必要になる理由とは?

  

●心の満たされない感覚を何とか満たしたい

●自分の存在価値を感じたい

●自分がここに生きているという実感がほしい

●不安でたまらない気持ちを何かで落ち着かせたい

●心の奥に行き場のない様々な感情が溜まっていて、それが大きな怒りとなっているとき

●大きなトラウマ、心の傷が癒えていない場合

  

どれも、心のバランスが崩れてしまう苦しみが根底にあり、

その耐え難い感覚を何とか落ち着かせる術のひとつとして

自傷行為があります。

  

生き延びるための術であり、

生きる力のひとつでもあります。

  

なので、

「ダメなこと、いけないこと、治さなければいけないこと」という認識よりも、

「生きる力のひとつ」という認識で良いのかもしれません。

自己否定ではなく、自分の生きる力として見てもいい。

  

ただ、命を落としてしまう可能性があるため、

危険が伴うし、

自分を痛めつけていることは確かなので、

心をケアしながら

バランスをとる他の方法を

探していけたらいいなと思います。

  

自分を痛めつけることでしか

バランスをとることができない状態が、

どれだけ苦しいか?

  

周りの人は、

そのことを理解しようとする姿勢でいたいところです。

  

行為だけを形だけやめさせるのは危険です。

心のケアが出来ていないのに、

バランスをとる術を取り上げてしまったら、

本人の苦しさをどうしたら良いのか?

  

なので、

根本の苦しみを緩和しながら、

代わりの方法を探していきたい。

  

  

どんな行為、行動にも理由がある

  

まずはその理由を知ること、

自覚することからケアが始まります。

  

それも、

表面的な理由ではなく心の奥にある根本の理由。

これは本人でも気づいていないことがあります。

  

自傷行為で得ているものは何か?

どんな思いが苦しみの元なのか?

どんなときに自傷行為になっているか?

  

心の奥にあるものを知り、

理解し、否定から受容へ。

少しずつ微調整しながら進んでいくことが重要だと感じています。

  

苦しくて行き詰まっていっぱいいっぱいのとき、

ひとりで考えるのはしんどすぎる。

  

そんなときは、

人の力を借りよう。

助けを求めよう。

一緒に取り組んでくれる場所を見つけよう。

  

そこを諦めずに探せたら、

少しの光が見えてくるかもしれない。

  

周りの人ができることは?

  

●関心を持って見ること

●自傷行為を知った時は、本気で心配すること

●体の痛みと心の痛みの両方に関心を向けて話をじっくり聴くこと

  

行為をやめさせることに力を注ぐよりも

痛みに目を向けて寄り添う姿勢を大切にしたい

  

親御さんなどは、とても心配になり、

何とかやめさせたいと思うかもしれません。

  

心配や不安が先立つと、

話をじっくり聴くゆとりが持てなくなります。

本人の気持ちに寄り添う余裕がないと、

事態は良くなりません。

  

そういう時は親御さんも心をケアすることが解決への早道です。

周りの人も、ご自身の心のケアを

大切に考えていただけたらと思います。

  

  

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心と身体のケアを大切にし、

心身のバランスを整え、

自ら輝く力と、人も自分も大切にする力を。

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