こんにちは、心理療法カウンセラーの森口です。
御覧いただきありがとうございます。
「本当の気持ちを伝える」ことと、
「思ったことを言う」ということが、
イコールだと思っている方も多いかもしれませんが、
人によっては、全くの別のものになっている場合があるように思います。
具体的にどのような言葉で伝えたか？
その内容をお聞きすると、
本当の気持ちからズレていたり、
こじれていたりすることも少なくありません。
気持ちを伝えられていると思っていても、
実はあまり…ということがあります。
本当の気持ちを伝えられないと、
わかってもらえないことも多くなり、
かえって悲しい思いをすることになりかねませんし、
怒りモードになっていると
戦いがエスカレートしてしまう場合もあるでしょう。
心の奥にある本当の気持ち
人の気持ちはとても複雑なものです。
意識上にある自覚できている気持ちと、
心の奥の方にあって自覚することが難しい重要な気持ちと
その両方がありますし、
相反する気持ちが同時にある場合もあるでしょう。
自分のことでも、奥の方にある元の気持ちは
なかなか言語化しづらいものです。
「本当の気持ちを伝える」力について
「伝える」ということ
これはひとつの行動であり、
経験を積み重ねることで
どんどんスキルも上がっていきます。
小さい頃から家庭内で経験できる環境にいた人はとてもラッキー。
どんなスキルか？
・自分の気持ちがちゃんとわかる
・自分の気持ちを認めることができる
・感情をしっかり言語化できる
・怒りではない伝え方ができる
・自分で自分の気持ちをある程度消化できる
もちろん大人になってからでも、
意識して取り組み、
経験しながら力をつけていくことも可能です。
本当の気持ちって何だろう？
例えば、
パートナーが家に居る時間が少ないとして、
もし子どもがいたら、
自分はワンオペで大変かもしれない。
ひとりで頑張っているうちに
徐々に我慢が積み重なり、
だんだんイライラしてきて、
ついに限界が来たとき、
思ってることをパートナーに伝えるとしたら、
自分は何と言うだろうか？
例えば、
・何でいつもいつも帰りが遅いの！
・少しは家のこともやってよ！
・何で子どもの相手もしてあげないの？！
・何でもかんでも私に押し付けないでよ！
・ホントに仕事なの！？
・いつもいつも何やってんだか！
みたいな、
怒りモードで表現する場合もあるかもしれません。
我慢が積み重なっているほど、
怒りが大きくなったりします。
なぜ怒っているのか？
どんな気持ちを我慢してきたのか？
例えば、
•相手の行動が、自分の価値観、正しさから外れた行動だからなのか？
•自分が大切に思われていないようで傷ついているからなのか？
•相手にとって自分はその程度の存在なのか？と不安になったり悲しくなったりしていたのか？
•一緒にいる時間が少なくてさみしかったのか？
•子どもがさみしがっているのを見ると可哀想に思い、自分も切なくなるからなのか？
•自分が軽んじられているようで悔しかったり傷ついたりしているからなのか？
•浮気してるのでは？と不安になっているからなのか？
いろいろと理由はあるかもしれません。
いくつもの理由が重なっている場合もあるでしょう。
怒りの奥にはどんな気持ちがあるだろう？
心の奥にある本当の気持ちをじっくり探してみると、
今まで気づかなかったことを自覚できるかもしれません。
本当の気持ちを伝えることができるようになると、
パートナーとの関係性もより良いものに、
より健全なものになっていくのではないかと思います。
時には思いっきりケンカするのもありだと思いますが、
いつも戦闘モードでは疲れてしまうし、
だんだんと嫌になってしまうと思うので。
自分の本当の気持ちがわからないと？
本当の気持ちがわからないと、
どんな感覚になるか？
例えば、
•流されるように生きてる感じがする
•人に合わせることが多く自分が軸にない感じがする
•どこか満たされない感覚で生きている気がする
•能動的に自分で自由に選び、行動し、結果を受け止めるという経験が少なくなり、自分の人生を自分のものとして生きる喜びも少なくなりがち。
•人と親密な関係が築き難かったり、踏み込みすぎてうまくいかなかったり・・することも
・人と会った後に疲れた感覚になりやすい
•「自分らしさ」ってどういうことかよくわからない
•本当の意味で自分を大切にするということがよくわからない
・感情がうまく消化できずに心がいっぱいになりやすい
・自分の中に辛い気持ちが溜まっていくとイライラしやすくなる
などなど…
決してそれがダメということではないので、
自分が良いならそれで良しでしょうし、
自分がどう生きていきたいか？で、選択して良いのだと思います。
それも自分の大切な気持ちだから・・。
自分の気持ちがよくわからなくて困っている場合は、
自分と向き合う時間を持ってみると、
いろいろな気づきがあるのではないかと思います。
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