トラウマを抱えている人の症状について②

こんばんは、

心理療法カウンセラーの森口です。

ご覧いただきありがとうございます。

 

トラウマを抱えている人にある症状の中に

解離があります。

意識や感情を自分から切り離すというもの。

 

トラウマとなるような耐え難い現実に直面し、

絶望感や無力感を感じたときに、

自分の心を守るために、生き延びるために発揮する力の一つが解離です。

 

何度も解離しなければ生き延びることが困難な状況にあった人は、

過酷な環境から抜け出した後も、

解離が習慣のように無意識に起こってしまい、

今の生活に支障をきたしてしまうことがあります。

 

自分を守ってくれて、

生き延びるための力だったものが、

トラウマの手当てがされないままになっていると、

生きづらさに繋がってしまうのです。

 

無意識に起こってしまう解離について知ることで、

今の自分の状態がわかり、

対応策を考えることが出来るようになります。

 

身体的、精神的暴力、

いじめ、虐待、性暴力、

交通事故、医療処置(抑えつけられて処置された等)、

家庭内不和、居場所がない・・などなど。

 

耐え難い現実が起こり、

自分の力ではどうすることもできないという

無力感や絶望感を感じることを経験した場合、

解離することで自分を守っていた可能性があります。

 

現在、例えば、

鏡の中の自分が自分ではないような気がする。

別人のようだと言われることがある。

記憶が飛ぶことがある。

現実か現実じゃないのか分からなくなる時がある。

自分の身体なのに自分の身体じゃないような気がする。

頭の中で声がする時がある。

人間関係が急にギクシャクして、その理由が分からないことが何度もある。

時間の感覚がよく分からなくなる時がある。

自分を見てる自分がいる時がある。

買った覚えのないものがある。

 

これらは一例ですが、

上記の中に自分の状態で思い当たることがある場合は、

解離についてきちんと知識を得ることを考えてみてほしいと思います。

 

解離は誰にでも起こる程度のものから

障害になるものまで、

幅があるものであり、皆違います。

 

自分の状態を知り、対応策を知り、

トラウマとなっている傷を癒し、

生きやすさにつなげていくことが可能です。

 

解離症状は、おかしいことでもないし、

怖いものでも悪いものでもなく、生きるための力です。

日常に支障が出ているとしたら、

その力をうまく使えなくなってしまっただけです。

 

解離については知らない人も多く、

症状が出ていてもなぜこうなるのかが分からずに混乱したり、

どうしたらいいのか分からずに苦しんでいる方もいます。

 

トラウマを抱えたまま生きるのは辛いものです。

自分を助けたいと思ったとき、

自分のためにできることをしてあげよう。

 

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