こんにちは、
カウンセリングルームほほえみの森口瑞恵です。
ご覧いただきありがとうございます。
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心と身体のケアを大切にし、
心身のバランスを整え、
自ら輝く力と、人も自分も大切にする力を。
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人を傷つけてしまっり
犯罪をおかしてしまった加害者が、
過去には大きな傷を負った被害者だったという場合が少なくないです。
暴力についての研修に参加するとよく耳にしますし、
私も仕事の中で日頃から感じていることでもあります。
その理由は、
傷つく体験をしてできた深い傷、
悲しみや悔しさ、絶望や失望、無力感、
耐え難い苦痛、あきらめなど、
辛い気持ちを手当てできないまま、
癒えないまま抱え続けることで、
とても大きな怒りになっていくから。
その怒りは自分に向くか、
他者に向くかのどちらかだからです。
他者=社会という感覚の人もいるかもしれません。
自分に向けば自分を責め続けたり、
貶めたりしてどんどん疲弊してしまうし、
怒りが他者に向けば攻撃となって
加害者になってしまうこともあります。
怒りとともに、投げやりな気持ちも発生して、
自分の人生を真剣に考えられなくなったり、
刹那的な満たされ感ばかりを求めて
結果的に傷つくことになってしまったり、
どーでもいーやと思ってしまうことも多くなりがち。
自分の人生に投げやりになってしまうと、
他者の人生もどうでもいいと思ってしまうことが多いです。
膨れ上がった怒りと投げやりな気持ちは、
自分や自分以外の誰かを傷つけてしまう可能性が高くなるのです。
でも、だからと言って他者を攻撃していいことにはならないので、
もし加害者になってしまったら、
その責任は自分が背負わなくてはいけません。
なので、
自分や人を傷つけてしまう前に、
過去の傷を手当てできたらどんなにいいだろうといつも思います。
怒りの奥にある深い悲しみを
少しずつ癒すことができたら、
怒りも少しずつ鎮まっていくはず。
自分の傷も増やさず、
新たな被害者をつくってしまうこともせずにすむはず。
たとえ深い傷を負ってしまった過去があっても、
これから先の人生は、
加害者にも被害者にもならないために、
自分を痛めつけ続けないために、
自分の人生を豊かなものにしていくために、
痛みを抱えていることを安心して話せる場所を
諦めずに探してほしいと願います。
過去の出来事も記憶も消えるわけじゃないけれど、
その出来事によって感じた感情や感覚を小さくすることや、
今までより抱えやすい形にすることは可能なはずだから。
そのためには、傷を癒すことを自分が望み、
自分が自分のためにできることを積み重ねていくことがとても大切です。
回復の道を一緒に歩んでくれる専門家のサポートを得たり、
身近な人の力も借りながら、
少しずつ少しずつ手当てを進めていけたらいいなと思います。
心に刻まれた深い傷は、時間がたつだけでは回復しません。
身体の傷と心の傷は手当ての仕方も回復の仕方も違います。
心の痛みがある場合は、
どうかあきらめないで、
自分の気持ちと向き合える場所、
手当てできる場所、
自分に合う場所を探し続けてほしいと願います。
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