人を苦しめる要因

 

こんにちは、

カウンセリングルームほほえみの森口です。

御覧いただきありがとうございます。

 

「苦しさ」を感じる一つの要因として、

自分の中でパターン化されている「思考」があります。

 

この思考が、

出来事そのものよりも

自分を苦しめる原因になってしまうことがあるので、

苦しみの正体を知ることは大事なこと。 

 

出来事を客観視して事実だけを見ているのか?

それとも、

自分独自の思い込みや考えが

入っているのか?

ということになるのですが・・

 

例えば、

「挨拶したときに、相手から挨拶が返ってこなかった」という場合、

どんなことを考えどんな感情が湧くのか?

人によって違います。

 

お互い気持ちの良い挨拶が交わせなかったときに

いい気分になる人はいないかも・・

とは思いますが、

凄く嫌な気持ちになる人と、

そんなに気に留めない人といることは事実。

 

それは、その出来事を

どう解釈したかが違うから。

 

相手がなぜ挨拶をしなかったのかは、

本当のところはその当人にしかわからないこと。

 

挨拶が返って来なかったという事実と、

相手の気持ちはわからないという事実。

 

その事実があるだけということになるのですが、

人はその事実だけを見ることが

なかなか難しい。

 

「それってどういうこと?」と、

考えてしまう。

その理由を考え、意味を考えることで、

疑問を解消したくなります。

 

わからない不安が耐え難くて、

自分を何とか納得させようと、

答えを見つけて

安心させようとしてしまうのです。

 

わからないことがあるって不安だし、

もやもやするし、

嫌な感覚もあるので、

脳がわかろうとしている状態です。

 

実際はわからないことなのに、

無理やり意味づけしようとして考えるので、

人によって答えが違ってきます。

しかも事実か定かでない自分にとっての答え。

 

ある人は、

あれ?ぼーっと考え事でもしてるのか?

なんかあったのかな?

パートナーとケンカでもしたのか?

疲れてんのかな?

などなど・・

相手の問題として捉えます。

 

また別の人は、

え?嫌われたのかな?

何か気に障ることしちゃったのかな?

私、何しちゃったんだろう?

などなど・・

挨拶の無かったことが自分に責任があり、

原因を作った自分が悪いというような捉え方をしたりします。

 

相手の問題として捉えるか?

自分と繋げて捉えるか?

解釈の仕方次第でその後に発生する感情は

全く違うものになります。

 

 

後者の捉え方をしたときは、

どうしよう・・と困ってしまったり、

これからどうなっていくのだろう?と不安になったり、

もっとひどいことになったら・・と怖くなったり。

 

その後もずっとぐるぐるよからぬことを考え続け、

それに伴いずっと辛い感覚が湧き続け、

とても疲弊します。

 

他者の気持ちや未来のことは

本来誰にも分らないこと。

それを自分の中で答えを見つけようと

ずっと頑張り続けるのは、

しんどい作業です。

 

考えればわかることや、

調べればわかることについては、

分かろうとすることも

解決に向けた努力も必要だと思いますし、

想像力や洞察力も大事な力です。

 

でも、

どんなに考えてもわからないことや、

到底自分の力の及ばないことについては、

わからないことはわからないままにしておいてもいいんだよ。

と自分で自分に許可してあげるのもいい。

 

スッキリしない宙ぶらりんな気持ち悪い状態を良しとする。

それも生きる力のひとつなのだと。

 

今はわからなくても、

いつかわかるときがくるかもしれないし、

ずっとわからないままかもしれない。

 

でも、それが事実。

事実を事実として受け入れるということに

チャレンジしてみるのもありではないか?と思います。

 

 

無理に自分の責任として着地するのは、

その時のわからない不安やモヤモヤは落ち着くかもしれませんが、

別の辛さは発生してしまう。

 

それに、

自分が悪かった出来事として脳にインプットされ、

自己イメージを下げることに繋がり、

相手の機嫌の責任をいつも自分が引き受けるという

しんどくなる考えがすり込まれていくので、

未来の自分に大きく影響していきます。

 

それは、

自分で自分を苦しめる原因を作ってしまうということにもなり、

経験しなくていいはずの苦しみを何度も経験することになり、

とても辛いです。

 

 

自分で自分を追い詰めたり、

自分で自分の価値を下げてしまったり、

自分で自分を悪者にしてしまったり、

自分で自分に圧力をかけてしまったり・・

苦しむ要因を無意識のうちに

自ら作ってしまっていることがあるのですが、

そのことに気付いて、

苦しみを軽減していくことは可能です。

 

決して、

その思考が悪いわけではなく、

ダメなわけでもないです。

辛くなりやすいから、楽になる方法もある。

というだけのこと。

自分がどうしたいかで決めて良いこと。

 

自分の思考のパターンを何とかしたい

という願いがある人は、

その思考が根付いた理由を知り、

その心の傷を癒したうえで、

パターン化した思考に気付いていくこと、

捉え方の選択肢を増やしていくこと、

事実を事実として見る力を養うこと、

自己受容を深めていくこと、

気付く力を強化していくこと、など、

意識しながらトレーニングすることで、

自分を楽に生きやすくしていくことが可能なのです。

 

自分の思考パターンに気付くことは、

自分で自分を楽にする方法のひとつだということを、

知っていてもらえたらと思います。

 

誰にでも習慣やパターンや癖があるのは

いたって自然なことです。

どれも経験により身についたものです。

 

経験によっって

無意識のうちに身についてきたものと、

じっくり向き合ってみるのもいい。

 

自分を知って、

これからどう生きていきたいかを

じっくり考えてみるのもいい。

 

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