こんばんは、
心理療法カウンセラーの森口瑞恵です。
人は皆、無意識に自分の中に定着している
思考のパターン(癖)をもっていて、
そのパターンによって発生する感情が違います。
同じ経験をしても、
発生する感情が違うのは、思考パターンが違うから。
なので、
辛い感情になることが多いと感じる人は、
どんな思考パターンを持っているかを
自分自身で知ることが大事。
まずは気づいて自覚しないと
無意識の思考は変わりません。
もちろんパターンを変えなくたっていいです。
それは自分がどうしたいかで自由に選んでいいことなので。
例えば、
「すごいですね!」
誰かにそう言われたらどんな気持ちになるでしょう。
もちろんどんな言い方をされたかにもよりますが、
相手が素直に「すごいね。」と言っている時に、
「褒められた!やったー!」と
喜びを感じたり嬉しい気持ちになる人もいます。
達成感や満足感もあるかもしれません。
「私の事バカにしているのか?」と
下に見られた気がして悔しさや劣等感、
怒りが湧いて嫌な気持ちになる人もいるかも。
「この程度ですごいと言われるなんて、普段どれだけダメなんだ・・」と、
自分を卑下して落ち込む人も。
自責の念や無価値感などが湧く人もいるでしょう。
人によって様々。
他にもいろいろなパターンがあると思います。
自分だったらどう思うか?
他には、
例えば、同僚が目の前で上司に褒められた時、
「いいなー。うらやましー。私も褒められたいからがんばろー」とか、
「私は使えないって思われてるんじゃないだろうか?」とか、
「すごい!褒められて良かったね。」とか、
「あんな奴が褒められるなんてふざけんな!」とか、
「どーせ私はできませんよ」などなど・・
自分だったらどう思うだろう?
どれが良いとか悪いとかではありません。
様々なパターンがあるというだけのこと。
無意識に、知らないうちに、
自分で選べずに習慣付いたものなので、
これからは自分が選び直していくこともできるということを
知ってもらえたらと思います。
すぐに落ち込んでしまうという人は、
「自分はダメな人」と信じ込んでいる場合が多いし、
自分の気持ちや意見が言えない人は、
「自分の気持ちは誰もわかってくれない。自分は否定される。」と、
信じている場合が多い。
他にも、
攻撃されることが多いと感じる人は、
「自分は人より下。価値が低い人。」と思っていたり、
人と深く繋がれないと思っている人は、
「自分はひとりぼっち。愛されない人。」と、
決めてしまっている場合もあります。
どのような思考も習慣のように根付いていて、
同じ思考回路をいつも使っているので、
どんどん強化されていきます。
ではなぜ、そのようなパターンや習慣が根付いてしまったのか。
ネガティブな自己イメージは
傷つく経験から思い込んだものも多い。
親や先生の何気ない言葉を信じ込んだものもある。
世間や周りにいた人から言われたことで思い込んだものもある。
環境によるものがほとんどです。
環境によって大きく左右されるこのとある思考パターン。
元々そういう人ということではなく、
そう思い込むような出来事を経験していたり、
すり込みがあったから、そういう習慣がついた場合がほとんど。
そして、初めは周りから入って来たものが、
その経験から学んだ思考が自分のものとなり、
無意識に身に付いた習慣で人生が出来上がっていきます。
生まれつきネガティブな感情ばかり湧く人ということではないので、
自分の思考パターンを知って、
いつからでも、意識して習慣を変えていくことは可能です。
これからも大事していきたい考えと、
手放したい考えと、ちゃんと自分で選んでいきたい。
手放したい考えがある場合、
過去の傷つき体験から信じ込んでしまった考えは
傷を癒すことが先です。
私は愛されない人。価値が無い人。などの考えは、
傷つく体験から生まれます。
心が癒えないと、怖れや不安が大きいし、
傷が深いと心にゆとりがなく、
新しいものを取入れる隙間が無いので、
思考癖を変えるのはとても難しく感じます。
例えば、
「あなたは愛される価値のある存在ですよ。」と言われても、
全然信じられませんし、自分の中に入って来ません。
自分の心の手当てが進むと、
徐々に自己受容が深まり、自己重要感が定着して、
今までと違う感情や感覚が発生していることに気づきます。
怖れや不安が小さくなり、勇気が出しやすくなります。
新しい習慣を取入れるゆとりも生まれます。
あとは思考パターンを変えていくための練習です。
意識して自分に出来ることを練習していきます。
これからをどう生きていきたいか、
それを自分自身が選んで
そのために出来ることを積み重ねていきたい。
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