こんにちは、
心理カウンセラーの森口です。
御覧いただきありがとうございます。
過干渉の定義ってあまりよくわかっていなかったり、
愛情と勘違いされていることもあるように思います。
子どもにとって害となってしまうようなことは
出来るだけ避けたいと思う親心。
でも、なかなか思うように出来ないのも人間です。
まずは知って、出来る事から始められたらいいなと思います。
過干渉とは?
●先回りして手出し口出しすること。
●子が望んでいないことをやり過ぎること。
●親の良かれと思うことを、
子の気持ちを無視して押し付けること。
●〇〇しなさい 〇〇したほうがいいと
何かにつけて指図、アドバイスすること
●子どものことなのに
親が決めてしまう などなど…
それらが、日常的になっていること。
親の意向ばかりが重視され
子どもの意向が無視されていたり、
軽視されていることが子どもの傷となります。
過干渉は、
子どもの脳と心への影響が大きいです。
大人になってから苦しんでいる方が
少なくないと感じています。
子どもを苦しめたいと思ってやっている親はいないと思うのです。
知らず知らずのうちに、
そうなってしまっている場合も多く、
愛情だと思っている方もいるかもしれません。
なので、
まずは知って、少し意識して、
子どもがより良い人生を送るためにできることを
積み重ねていけたらいいなと思います。
現状を振り返る
そもそも、
先回りする理由は何だろう?
本当に子どものためだろうか?
子どものことが心配になったり、
不安になったりするのは自然なこと。
ごくごく当たり前の感情です。
でも、
その辛い気持ちを
子どもを使って解消しようとするのは
また別の話。
親が安心するために
先回りをするのは
子どものためとは違ってしまいます。
もちろん、
実際に危険が伴う場合は
手出し口出しも大切です。
親が一回立ち止まって考えたいことは、
●本当に子どもが危険か?
●親の心配や不安を軽減したいだけか?
●親がやってしまった方が早いからなのか?
●愛情の名のもとに、親の言うことを聞かせようとしているだけか?
●親の考えが正しいと思って押し付け、コントロールしようとしているのか?
一度立ち止まって考えてみたいです。
過干渉の弊害
過干渉は、
•子どもが自分で考える力を養う時間を奪う
•子どもが自分で経験して学ぶ時間を奪う
•子どもが自分で選んで、行動して、結果を受け止める。という、精神的自立に向けての経験を奪う。
子どもが自分の力で生きていけるようになるための、
学びと経験を知らないうちに奪うことになってしまいます。
子ども自身はどう感じているか?
実際に私が子どもたちの気持ちを聞くと、
多くの子どもが感じていることは、
例えば、
•自分の気持ちを無視されてると感じる
•尊重されていないと感じる
•信頼されていないと感じる
•わかってもらえないと思う
•言うことを聞くばかりで我慢がたまる
子どもにとっては、
尊重されずに支配(コントロール)されているという感覚になり、
愛されているとは感じ難く、
否定感が膨らみます。
モヤモヤ、ざわざわ、不快感、嫌な気持ちが湧いたり。
でも、嫌な気持ちになる自分がおかしいと思ってしまう子もいます。
親が「子のため」というスタンスでいると、
子ども自身も親の愛情だと思い込んでいる場合が多いです。
結果、
嫌な気持ちになるけれど、
自分が変なのだと自分を否定して、
感情も抑圧してしまうことがあり、
この状態はとても苦しいです。
それが繰り返されると…
結果、
自己否定かベースとなり、
自信が持てない、自己肯定感が低くなる。
精神的自立ができないなど、
生きづらさを感じるようになります。
支配(コントロール)の人間関係と
コミュニケーションの仕方を学ぶので、
尊重し合う愛情関係を構築し難くなり、
人間関係が上手くいかないと感じる人も少なくありません。
•自分で考える力が身につかない
•他者の許可がないと自分で自分にOKが出せない(自分で自由に選べない)
•何でも人のせいにしたり、
何でも自分のせいにしたりと、思考が偏る
•言われたことしかできなくなる
•失敗が怖くて挑戦できない
•信頼や安心の人間関係が築き難い
などなど…
影響は計り知れません。
大人になってから困るのは子どもです。
子どもにとって大切なことは?
どんなことも、
子どもの頃から繰り返し経験することで身に付き、
いろいろとできるようになるのであって、
年齢が大人になったからといって
急にできるようになるのではありません。
「大人なんだから自分で決めな。」と、
急に言われても
そんなことは無理なのです。
自分で自由に選ぶ、行動する、結果を受け止める。
という経験をたくさんしなければ、
何歳になってもできません。
子どもの頃にそれをたくさん経験し、
いっぱい失敗もし、
その都度一緒に考えてくれる親がいる。
励ましてくれる親がいる。
その経験が子どもの心を育みます。
子どもが幼い頃は
ある程度の干渉は必要ですが、
年齢に応じたものであることが大切。
過干渉になると、子にとっては害。
子どもを大切にしたいと思ったら、
干渉が過度にならないよう
過干渉が日常的にならないよう
意識したいところです。
社会の中で生きていく力を
自分の人生を自分で背負って生きていく力を
心が折れるようなことが起きても、再び立ち上がれる力を
身につけられるように関わっていきたい
子どもが辛がっていたら
その気持ちをわかろうとする姿勢でいたい
耳を傾けたい
過干渉がやめられないときは?
過干渉が害だとわかっていても、
意識しても、
なかなか改善が難しいと感じるときは、
内面に引っかかりがあるので、
親の心をケアすることが先になります。
また、
過干渉が良くないと知ると、
放っておくという方向にいってしまうことがありますが、放置も害です。
関心を持ってもらえていないと感じることは
子どもが自分の存在を否定することに繋がります。
親が何を意識して、何を大切にし、
どんな姿勢でいることが子どもの幸せにつながるのか?
まずは知ることが大切かなと思います。
親だって頑張って生きているのだし、
親自身にも子どものときの経験で傷ついた事があり、
習慣付いた思考があります。
誰だって完璧な親になるなんて無理。
知って自分のできることをやる。
それで良いのではないかと思います。
「役立つことを知りたい」
「何かできることをしたい」
「何か自分の中に傷があるならケアしたい」
そう思ったときは、
いつでもお声がけくださいませ。
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