こんにちは、
心理療法カウンセラーの森口です。
ご相談に来られる方々の中には、
よく分からないけど、最近いっぱいいっぱいで辛い。原因がよくわからない。
そんな漠然とした辛さや苦しさを抱えている方も多いです。
身体に症状が出ていたり、
精神疾患の診断を受けたという方も少なくありません。
いろいろなお話をしていく中で、
原因を知るだけで少し安心できる方もいらっしゃいます。
どんなことが、今の自分を苦しめているのか、
影響を与えているのか・・知ることも大切です。
そのうえで、
今できることを選んで行動しながら進んでいくことになります。
カウンセリングの中で出来ることはいろいろありますが、
その中の一つとして、例えば、
決して忘れることができず、
抱えきれないと感じている苦しい出来事や大きな感情たちを
今までより抱えやすくして、共に歩んでいくことができるくらいにしていく。
ずっと押さえ込んで自ら「ふた」をするしかなかった大切な自分の気持ち達を、
一度受け入れて外に押し流す作業をしていく。
そうすることで今の自分に影響を与えていることを少しずつ少なくしていく。
ということがあります。
自分の生きてきた道の中には、向き合うことがきつい出来事もあります。
自分の気持ちを受け止めるにはエネルギーも必要です。
でも、
感情が残っているから苦しいということであり、
今は、経験した出来事があったその当時ではありません。
そして、その当時は自分一人で我慢するしかなかったことも、
今は一人で向き合わなければならない訳ではない。ということを、
知っていてほしいなと思います。
これらをふまえて、ご自身のタイミングで
向き合う時期を考えていただけばと思います。
今まで抱えてきた心の傷を癒し、手当てすることで、
今の自分の生きやすさに繋がることもたくさんあると知っていてほしいと思います。
それから、心がしんどい時というのは、
辛い頑張りをし過ぎてしまっていることが多いです。
辛い頑張りの動機は、
誰かに認めてもらうためだったり、
自分の存在価値を感じるための、
一生頑張り続けなければならないような、辛いものです。
辛い頑張りを続けてしまう元には、
何かが出来る人、役に立つ人、使える人には価値があるけど、そうでないと価値がない。
結果が全てで、過程は関係ない。
お金や学歴や地位や名誉を持っている人に価値があるけど、そうでないと負け。
自分がどうしたいかより、他人がどう思うかが大事。
というような考え方が、
擦り込まれている場合もあるかもしれませんし、
我慢して辛い頑張りを続けるしかなかった過去の経験が、
習慣化されてしまっていて手放せないという方もいるかもしれません。
決してその考え方が悪いとか間違っているということではなく、
考え方の一つでしかないということだと思います。
なので、絶対的に正しいということでもないと思いますが、
今までそれが当たり前で、
正しいことだと信じていた方は、
「もっと頑張っている人がたくさんいるし、
自分はまだまだ甘い、まだまだダメ、」と、
自分自身のお尻を叩いて頑張らせます。
でも、自分を否定しながらの辛い頑張りは、
いつか限界がきます。
今のしんどさを軽減したいとご本人が望む場合は、
擦り込まれた思考などを少し緩和したり、枠を広げたり、
捉え方やものの見方の選択肢を増やす練習をしていくことで、
今までより気持ちを楽にすることも可能です。
そして、辛い頑張りではなく、
自分が本当に望むことのために、
頑張りたくなってしまうような、楽しさを伴う頑張りに
少しずつ変えていく練習をしてきます。
考え方や捉えかたの選択肢を増やすことで、
生きやすさにつなげていくことも
カウンセリングで出来ることの一つです。
自分が何を望んでいるかで
カウンセリングで出来ることも選べます。
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