子どものこころの発達について③

 

子どもが2歳・3歳くらいの時期は、

しつけの時期に入ります。

 

子ども本人の心の中に

「お父さんやお母さんのようになりたい」

「大好きな両親に褒められたい」

といった強い思いが芽生え始めます。

 

でも、子どもにそういう思いが芽生えるには

親子の信頼関係が築けていることが大前提です。

 

しつけの過程を通して、欲望をコントロールする力

自ら気持ちを調節し、自らの体と行動を

統制しつつスキルを身に付けていきます。

 

不健全な養育環境は脳の働きにも影響をもたらし、

成長ホルモンの分泌を妨げる可能性もあります。

 

身長や体重が大きく下回る。

皮ふの荒れや体温調整がうまくできない等

心の発達や体の機能と発達に影響がでてきてしまいます。

 

こころの発達への影響としては

例えば、虐待の環境にあった場合、

 

周囲への不信感、恐怖感が強い

困ったときになかなか助けを求められない

萎縮しておどおどしている

絶えず周囲を警戒している

衝動のコントロールができず、すぐに要求を満たそうとする

いったん怒りが噴出するとなかなか収められない。

自己評価が低く、劣等感が強い

 

などがあります。

人間関係をうまく築くことができなくなってしまう子どもが多いので、

トラブルメーカーになりやすく、家庭の外でも阻害されやすくなります。

 

そのため家庭と社会から二重の見捨てられ体験をすることになり、

その後のこころへの影響は計り知れないものになります。

 

辛い体験が重なり、支えてくれる人もいないと、

自分が存在する価値が分からなくなります。

 

自分の人生がどうでもよくなり、

そうなると他人の人生もどうでもよくなってしまうのです。

 

子どものこころの発達を健全なものにするためには、

幼少期の環境はとても重要です。

 

子育てに不安を感じていたり、

家庭の中に安全と安心が無い場合は

ぜひ一度ご相談ください。

 

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