生まれたばかりの赤ちゃんは、
自分だけでは生きることができません。
赤ちゃんにとっては、毎日が「救われる体験」の連続です。
この繰り返しを通して
「生まれてきたこの世界は安心だ。求めれば救われる。」という、
世界全体に対する安心感と養育者への信頼感が生まれます。
ここには、泣くという表現ができている自分自身への信頼や、
待てば必ず満たされるという、
時間や未来に対する希望や信頼の感覚も含まれます。
こうしたすべてが基本的信頼感の本質をつくると言われています。
大人から慰めてもらう体験を重ねて、
自分の感情を鎮めることを学んだ乳児の脳は、
情動学習を司る部分がよく発達し、
一生を通じて感情のコントロールがうまくできると言われています。
赤ちゃんの気持ちに、
共感を持って子どもを教えたり諭したりする親に育てられた子どもと、
自分のことに精一杯で、子どもの痛みに気づかなかったり、
気分次第で怒ったり怒鳴ったりして、
しつけようとする親に育てられた子どもとでは、
天と地ほどの差が生じてしまうようです。
生後半年くらいからは、不安な時は養育者に近づいて安心を得ようとする愛着行動が始まります。
この行動によって安心を得られるということは、
子どもの心の発達にとても重要です。
そして、人に助けを求めて近づくという行動は
一生形を変えながら続いていきます。
安心と安全の感覚が身に着くことで、
他人との繋がりや自己成長を積み上げていくことができます。
このような経験は自分には無かったと思われる方、
自分の子どもにこのような経験をさせてあげられなかったと
感じている方でも、
今から出来ることもたくさんあります。
心配せずにお声掛けください。
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