親の過度な期待は危険/プレッシャーで疲れてしまう子どもの未来

こんにちは、
心理療法カウンセラーの森口です。
御覧いただきありがとうございます。

親の期待は危険?

子どもを授かって親になったとき、どんなことを思うでしょう。
優しい子に育ってほしい、スポーツをさせたい、一緒にこんなことをしたい。
人としてこう在るべき。を教えたい。など、
人それぞれたくさんの願いや期待があると思います。

願うこと、期待すること、
その思い自体はとても自然なもので、
決して悪いことではないと思います。

親には親の思いがあるものなので、
期待してはいけないということではありません。

何が子どもをしんどくさせてしまうのか?

子どもが親の期待にしんどさを感じる理由とは?

それは、
親の期待を子どもに押し付けてしまうこと。

期待することは思いであり自由ですが、
それを押し付けてしまうのは行為、行動です。
言動も「言うという行動」です。

「こうなってほしい」という願いと期待が叶ったとき、
親は満足し、喜び、満たされ感、嬉しさ、誇らしさなど、
様々な心地よい感情を味わえるでしょう。
言い換えれば、親の思い通りになったとき、と言えるかも。

その満たされ感を味わいたいために、
子どもの気持ちをちゃんと見ずに
親の思いを一方的に正しいことのように押し付けてしまうと、
子どもは徐々に疲弊していきます。

子どもは親が大好きだし、喜んでほしいし、
幸せでいてもらいたい。と、願っています。
それは本能と言ってもいいくらい、無意識に発動しています。

だから期待に応えようと、親を喜ばせようと、
知らず知らずのうちに頑張ってしまいます。

子ども側の欲求もあります。
親に褒めてもらいたい。親に認めてもらいたい。と。

言い方を変えれば、
期待に応えないと、認めてもらえない。
というふうに思っていることも。

親を喜ばせることができれば、認めてもらえる。
満足させることができなければ、認めてもらえない。と、
学んでいく子どももいます。

  
そのほかにも、
親の期待を裏切ったら、
がっかりされるかもしれない。
嫌われてしまうかもしれない。
見放されてしまうかもしれない。
そんな恐れや不安を持っている子どもたちもいます。

もちろん個人差があり、捉え方の違いもあり、
感受性の違いもあり、脳の発達も違うので、例外もたくさんありますから、
皆がそうという訳ではありませんが・・

その環境でその子なりに学んだことと、
感じている恐れや不安がミックスされ、
その子の生き方のベースが形成されていきます。

成長して大人になって社会に出ても、
学んだ思考習慣と、消化されずにきた感情が解決できないと、
生き方のベースは変わりません。

仕事や恋愛でも、
認められるように、期待に応えられるように、
必死に辛い頑張りを続けていたり・・

恐れや不安が常にあって苦しくなってしまったり、
プレッシャーに耐えられなくなって、
仕事ができなくなってしまったりと、
心の元気を無くし辛くなってしまう場合があります。

恋愛など、パートナーへの見捨てられ不安が顕著な方もいます。

期待に応えなくても、愛されている。
存在自体を認めてもらえている。
失敗しても、期待に応えられなくても、見捨てられることはない。

そう信じられる子どもたちの心は元気です。

そして、もう一つ大切なことは、
親の期待を押し付けてしまっているときというのは、
子どもの気持ちは無視されている場合が多いということでもあります。

親のこうなってほしい。と、
子どものこうなりたい。が、
違う場合も少なくありません。

でも、親の期待に応えることがベースとなっている子どもは、
自分の気持ちがわからなくなっています。
いつも親の気持ちを考えていて、
自分の内面を見る時間が極端に少なかったりするので、
その力が養われていない場合があります。

親の期待=自分のやりたいこと だと、
勘違いしていることもありますし、
大人になってから、嫌だった。辛かった。と気付く人もいます。

子どもの時に自分の気持ちがわかっていても、
恐れや不安があったら表明はできませんので、
心の奥にその思いを閉じ込めます。
自分を殺して辛い頑張りを続ける事もあります。

子どもの気持ちが尊重されていない。
それは、分かってもらえない悲しみが子どもの心の中に溜まっていきます。

愛してもらえなくなるかもしれない不安、
見捨てられるかもしれない恐怖、
気持ちをわかってもらえない悲しみ、
押し付けられる不快な気持ちや怒り、などなど、、、

沢山の傷つき感情が心の中に蓄積されていくと、
いつか心はいっぱいいっぱいになって溢れて、
うつ症状が出たり、キレやすくなってしまったり、
何らかの症状が出ることがあります。

症状は思春期ころに出る子もいれば、
大人になってから出る人もいます。
いつ心がいっぱいいっぱいになるかは、皆違うのでわかりません。

親の気持ちを子どもに満たしてもらうという形になってしまっていないか?
子どもの未来のために、出来ることを考えていけたらいいなと思います。

頭で理解していても、どうしても子どもに押し付けてしまうという場合は、
親自身の問題が解決できていないのだと思います。

親自身が自分の内面と向き合うことから始めていけたら良いのかもしれません。

  

  

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心と身体のケアを大切にし、

心身のバランスを整え、

自ら輝く力と、人も自分も大切にする力を。

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