親の在り方☆「Aではない君と」を読んで

こんばんは、

ご覧いただきありがとうございます。

訪問心理療法士の森口です。

 

薬丸岳さんの「Aではない君と」を読みました。

犯罪を犯した14歳の息子と向き合う親の話。

 

日々、カウンセリングをおこなう中で

強く感じることが

そのまま文章になっていました。

 

中でも印象的だったのは、

「物事の良し悪しとは別に、子どもがどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」

という一文。

 

 

物事の良し悪し。

国や社会のルール。

 

生きていくために必要なことを教えるのも親の役目。

 

でも、

それだけに捉われていると、

子どもの気持ちは置き去りにされていき、

行き場を失くした感情は

抑圧されて心の奥に沈み、

やがて怒りとなって暴れ始めます。

 

 

例えば、

子どもが嘘をついたとき、

友達に意地悪をしたとき、

家の中で暴れて物を壊したとき・・

 

それを悪として

正しさだけを押し付けてやめさせようとしても

何の解決にもなりません。

 

表面的な出来事しか見ない親に、

更に絶望し、怒りを抱え、

逆に子どもの心は闇に覆われていきます。

 

 

何をするにも必ず理由があります。

何を思って、何を感じているのか、

子どもの気持ちを知ろうとしない限り、

根本的な解決はありません。

 

 

生きていくのに必要なルールを教えるのも、

子どもの気持ちに寄り添うのも、

両方大事で必要なのだと思います。

 

本当の意味で子どもの心と向き合うって

すごくエネルギーが必要なことです。

 

親に余裕がないとできません。

 

親自身が心の余裕を作るために何ができるか

まずは親が自分自身と向き合うことが必要なのかもしれません。

 

私自身も娘にとっては親でもあり、

親にとっては娘の立場でもあります。

改めて自分のことを考えました。

 

 

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