「何を考えているかわからない」と言われる

こんにちは、

心理療法カウンセラーの森口です。

 

「何を考えているか分からない」と人から言われ、

いつもそう言われて困っている人、

そんな自分が好きという人、

言われるけど気にしない人、

反応は様々だと思います。

 

気にしない人や、

そういう自分が好きな人は

もちろんそのままでOKなのですが、

そう言われて困っていて、

何とかしたいと思っている場合は、

自分の感情に意識的に気づくことで

解決していく可能性があります。

 

 

「何を考えているかわからない」と

言われてしまう場合の多くは、

「どうしたらいいか」とか、

「どうすべきか」とか、

「ああするのは悪いからこうしとく」とか、

「こうしてはいけない」など、

自分の感情ではなく、

思考の方を中心に伝えている場合が多いです。

 

 

自分の価値観にそって

自分の意見は伝えているので、

「何を考えているかわからない」と言われても、

「言うようにしてるんだけどなぁ・・」となってしまい、

これ以上どうしたらいいんだ?と、

行き詰ってしまう方が多いようです。

 

 

そこで大切なのは、

感情や感覚に目を向けてみること。

 

どう感じているか、

どんな気持ちが湧いたか、という

感情や感覚の部分の話が少ないと、

「何を考えているのかわからない」

という表現をされがちな気がします。

 

 

例えば、

仕事で何かミスをしてダメ出しされたとして、

その出来事を親密な関係の人(パートナーや親しい友人など)に

聞いてほしいと思ったら

どんな表現をするか。

 

 

そもそも話さないという人は、

「何考えているか分からない。」と

言われやすいかもしれません。

 

 

あとは、

「今日、仕事でミスしちゃってさ、

自分が情けないし、悲しいし、

まわりにも申し訳ないしで、ホント辛かったよ。

ダメ出しもされてへこんだし、自信喪失。」

このように感情を主に表現する人もいれば、

 

 

「今日、仕事でミスして

思いっきりダメ出しされたんだよね、

まぁ自分の責任だから反省して

同じミスを繰り返さないように

頑張るしかないんだけどね。」

このように考えを表現する人もいます。

 

 

前者は出来事に対して

純粋に自分が感じたことを話し、

後者はこれからどうしていくべきか、

という考えを述べている感じ。

 

もちろん、どちらも大事なことです。

 

どちらも伝えられたら

何考えているかわからないとは

言われないかもしれません。

 

 

考えだけを表現することが多いと、

どんな人かとか、どう思っているかが、

相手に分かりずらく感じるのだと思います。

 

それは、

人は誰でも感情と考えの間に

相反するものが発生しているから。

 

例えば、すごく悲しい時も、

前向きに頑張るしかない。と思っていたら、

明るく振る舞ったりして

そこに差が生まれます。

 

その差が相手にとっては違和感となり、

「分からない」を生むこともあるかもしれません。

 

言葉だけではなく、

表情や目にもそれらが表れますので、

本当はどう思っているのか

分かりづらいと感じます。

 

「じゃあ気持ちを伝えるようにしてみよう!」

そう決心したとして、

自分の気持ちを伝えようと思っても、

考え重視で動くことが習慣になっている人は、

自分がどう感じたか気づかずに

通り過ぎてしまっていることが多いようです。

 

 

まずは自分がどう感じたか、

どんな気持ちとどんな感覚があったか、

自分が自分を知ってあげることから。

 

 

ワークなどを通して

意識して練習していくことで、

徐々に自分の気持ちに気づくことが増え、

それを伝えることができるようになり、

 

結果、

相手も安心感や満たさた感覚を

味わえるようになり、

恋人やパートナーとの親密な関係が

より良いものになっていくことが多いです。

 

習慣になっている行動を変えるには

時間がかかることもありますが、

意識して練習していくことで習慣化されます。

 

 

  

  

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