裏切られたと思うとき

こんにちは、

カウンセリングルームほほえみの森口です。

いつもありがとうございます。

何らかの出来事により心に深い傷を負ったときは、

辛い気持ち、苦しい感覚、強い怒りなど、

耐え難い心の痛みを感じます。

そして、

傷が深ければ深いほど

その後も苦しさが続いてしまいます。

その苦しさを少しでも和らげるために、

自分が自分にしてあげられることを考えていきたい。

例えば、

人に傷つけられたという場合、

傷つけた相手、辛い思いをさせた相手に、

怒りが湧くのは自然なことですが、

その相手が、友人や仲間、パートナーなど、

身近で信頼していた存在の場合は、

裏切られたように感じる深い傷がプラスされます。

ただでさえ傷つけられたと思うと辛いのに、

裏切られたと感じる悲しみが追加されると

辛さも更に大きく感じて苦しい。

その分、怒りも大きくなります。

なんで自分がこんな思いをしなければいけないのだろう？

こんな思いをさせた相手を絶対に許せない。

そんな考えが頭に繰り返し浮かぶかもしれません。

それと同時に、

そんな思いをしないで済むように

自分にできたことがあったのではないか？

あの時こうすれば良かったのではないか・・など、

今苦しんでいる原因を

自分側に見つけようとする思考が働く場合もあります。

これらのことを考えているときの苦しさはとてもしんどいもの。

このしんどさをどうやって和らげていくか・・

自分の傷をどう癒すか・・

相手に怒りが強く湧く人は、

相手にも同じ苦しみを味合わせたい。

そうしたら自分の傷が癒えるような気がする。

そう思うこともあるかもしれません。

怒りも自然な感情であり、

「そりゃそう思うよね。」ってことです。

それだけ深く傷ついているということであり、

自分の苦しみをわかってほしい気持ちもあるかもしれません。

そして、

その怒りの元になっているものは、

傷ついた心。

その傷ついた心が癒えないと、

怒りもおさまりません。

悲しいから怒っているし、

悔しいから怒っているし、

自分だけが辛いなんて、理不尽で不平等感もあって腹が立つし、

その他にも様々な気持ちがあるかもしれません。

こんなに怒りが湧く理由は何だろう?

そう自分の心に聴いてみます。

例えば、

「自分のことをどうでもいいと思われている気がして、本当に悲しかったんだ。」

「ずっと信じてきたのに裏切られたと思って、ショックだったんだ。」

などなど・・

いくつもの思いが自分の中に発生していて、

それらの気持ちが消化できずに怒りになっています。

傷つく体験をすると、

その時の辛さだけではなく、

失ったように感じる辛さも発生します。

他者を信頼する力が失われたように感じたり、

思い描いていた未来が失われたように感じたり・・

自分の中にどんな本音があるのかをたくさん見つけていきたい。

それが苦しさを和らげるためにできることの一つです。

辛い気持ちと向き合うのはキツいかもしれません。

ひとりで向き合うことがキツいときは、

他者の力を借りてもいい。

自分の苦しさを、

傷つけた相手に何とかしてもらいたくなるし、

それが相手の責任でもあるとも思うかもしれません。

それは本当にごもっともなのですが、

残念ながら、自分の中に発生した感情に関しては、

他者に委ねることではちゃんと癒えることが難しいのです。

なぜなら、

自分の気持ちを100％理解して寄り添えるのは、

結局は自分以外にはいないのだから。

ズルいと思うし、不平等にも感じるし、理不尽にも感じます。

でも、責任は違う形で取ってもらってもいいのかもしれない。

自分の傷を自分で癒やしていきながら、

その労力も含めて責任をどうとってもらおうかを考えるのも一つの手かも。

傷つけた相手を許したくない、まだ怒っていたい

そう思う時期もあるでしょうし、

もう疲れたから、怒りを手放して楽になりたい

そう思う時期もくるでしょう。

手放したいと思ったときは

怒りの元になっている自分の中の大事な気持ちに

目を向けていこう。

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心と身体のケアを大切にし、

心身のバランスを整え、

自ら輝く力と、人も自分も大切にする力を。

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