怒りとは

こんにちは、

カウンセリングルームほほえみの森口です。

いつもありがとうございます。

 

怒りとは?

自分を守るための大事な感情です。
心理学的には二次的な感情と言われています。
左脳が強く働いている状態です。
自分を守るため攻撃態勢、防御態勢に入っているときです。

身体にも何らかの感覚が発生しています。
身体、頭が熱くなったり、
右手にギュッと力が入っていたり、
眉間にしわが寄ったり、口角が下がっていたり、険しい表情になったり、
前のめりの姿勢になっていたり、
身体の中に怒りのエネルギーが湧き上がってくる感じがしたり。

怒りを感じたときに、
自分の身体がどんな反応を示しているか観察してみると、何か気付くことがあるかも。

 

怒りを人にぶつけてしまう、
人に当たってしまうことが多いという人は、
怒りを鎮める術や、
コントロールする方法、対処方法を知っていることも大事。

 

例えば、
脳が怒りモードになっているときは、
脳をだまして怒りを鎮めるのも一つの方法です。

怒りを感じているときの身体の反応と逆のことをします。
左手を握ったり開いたりと動かして右脳を刺激してみる。
口角を挙げて表情を柔らかいものにしてみる。
ハンモックや柔らかいソファーなど、
リラックスできるものにもたれかかったり、横になってゆらゆらゴロゴロしてみる。
深い呼吸をし、呼吸に意識を向け、副交感神経を優位にする。

まずは、とにかくその場を離れて出来そうなことをやってみます。

 

要は自分をマインドフルな状態にするためのいろいろを試してみるということになります。

マインドフル=心を今ここに。意識を今に。

感情に飲み込まれるのではなく、

目の前にあるものを観察したり、

自分の気持ちや体の感覚を客観視したり。

これらは普段から練習しておくと、

感情が波立だったときに役立ちます。

感情的になったときに練習しようと思っても難しいので、

普段の日常にマインドフルネスを取り入れることで、

その場の対処ができるようになります。

 

それから、

その場の対処方法だけではなく、

そもそもの心の状態をゆとりあるものにすることも

できることの一つです。

怒りが湧きやすい人、イライラしやすい人は、
怒りの奥に、一次感情がたくさん隠れている場合が多いです。
感情が発生する理由が必ずあるので、
元にある気持ちを知り、消化して、
イライラしやすい状態から脱出することが可能です。

怒りはそのほかの感情のふたになってしまうし、
更にあきらめ感も加わると二重のふたになって、
元の気持ちが見えにくくなってしまいます。

怒りやあきらめの奥に、
悲しみや絶望、恐怖、悔しさ、無力感、劣等感、喪失、罪悪感、我慢などの傷ついた気持ちがたくさんたまっていることが多いです。
自分の心にある本当の気持ちに自分が気付いてあげないと、
自分で自分を無視している状態が続き、更に自分が傷ついていきます。

傷が増えると心がいっぱいいっぱいになり、
どんどん怒りが湧きやすくなっていきます。
怒りはとても強いエネルギーを持っているので、
コントロールするのが難しいし、
感じている間はとても疲れます。

怒りの強いエネルギーを人を傷つけない方法で発散し、吐き出し、
一次感情を知り、それらを消化していくことが、
自分の心を大事に扱うことにもなり、
更に人にも優しい自分になっていくのだと思います。

怒りが湧きやすい人は、傷をたくさん抱えている人とも言えます。
人に向けずに、自分の傷を癒す方に向けられたらいいなと思います。

怒りを人に向ける人もいれば、自分に向ける人もいます。
自責の念が湧きやす人、「自分はダメな人間だ」と貶めて痛めつけてしまうことが多い人は、自分に向いている状態かもしれません。
自分に怒るか、人に怒るかの違い。
どちらの場合も心の奥にある傷の手当てをしてあげてほしいです。

 

怒りやあきらめの奥に、

初めはどんな気持ちがあったのか

自分のために探してあげたい。

 

そして、

自分の持っている価値観や信念にどんなものがあるのか、

それらが人と違ったときに、

善悪や正誤でジャッジする習慣がついていないか?を、

改めて考えてみます。

 

そのうえで、

捉え方の選択肢の幅を広げる練習をしたり、

マインドフルネスを意識したり、

自分の考えと人との考え方の違いに

折り合いをつけるための術を知っていくと、

怒りに飲み込まれることが減っていくと思います。

 

怒りを抑え込んでしまうのは

かえって苦しくなるし、爆発の危険もあります。

抑え込むという形でコントロールしようとせず、

安全な場所で吐き出して、元の気持ちを消化していくことが、

本当の意味で怒りを鎮めることに繋がるのだと思います。

  

なぜ怒っているのか・・

自分の内側、心の声に耳を傾けていきたい。

 

 

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