こんにちは、
訪問心理療法士の森口瑞恵です。
親自身も子どもをコントロールしてしまっていることに気づかず、
子どもも親にコントロールされてしまっていることに気づかず、
辛いサイクルの中にいる方々がたくさんいます。
でも、そのことに気づいて、
健全なコミュニケーションに変えられているご家庭もたくさんあります。
気づいて、認めて、これから出来る事に目を向けられることは
本当に素敵だなと感じています。
たとえ親御さんは気づいてくれないとしても、
子ども側が自分の辛さに目を向けて自分の心と向き合い、
コントロールされていたことに気づいたときから、
その傷を癒し、思い込みやすり込まれた思考を変化させていこうと思えると、
コントロールされない自分作りが可能になります。
見放されるのが怖い。
嫌われるのが怖い。
愛されないことを思い知ることが怖い。
孤独を感じるのが怖い。
人の目が怖い。など、
恐怖心の中には、コントロールされる生活が続くことで
感じるようになったものが存在します。
罪悪感についてもそういうものがあります。
必要な恐怖心や罪悪感ももちろんありますが、
必要のない生きづらさに繋がるものもあります。
必要のないものを小さくしていくことは可能です。
性格だからしょうがないと、諦める必要もありません。
生きづらさがあるとしたら、
楽にしてあげられるのは自分自身です。
自分が自分のためにできることをやろう。と決めることが大切です。
そのための情報提供やサポートは
専門家に任せればいいと思うのです。
ひとりでやらなくてはいけない訳ではなく、
サポートを受けながら、知識を増やしながら、
少しずつです。
先日、親のコントロールから抜け出そうともがいていた方が、
親にそのことを宣言できた事案がありました。
支配されて自尊心が下がり、自身の選択に自信がもてなくなり、
選択肢が狭まっていました。
でも、そのことに気づけていたので、
カウンセリングの中でお話することで
ご自身の本音と意思を確認できました。
母親に対して表明出来たことの喜びに加え、
母親に対する罪悪感もまだあります。
それでいいのです。
ずっと慣れ親しんで感じてきたものですから、
そんなに簡単に手放すことはできません。
今自分の中に在る気持ちは全部大事な気持ちです。
少しずつ、自分の事を自分で自由に決められるように
なっていけばいいと思います。
本当の意味での精神的自立に向けて、
親に影響されない自由な選択、行動、結果を自分で受け止める力、
コントロールされて精神的に絡みついていた親子の心を
それぞれひとりの人間として個々に独立したものにしていこう。
今までの慣れ親しんだものと違う感覚を求めることになるので、
怖い気持ちが湧くのは自然なことです。
新しいことをやるとき、恐怖や不安があるのは当たり前です。
どうなるか未来は分からないですから。
その感情も受け入れながら、自分のために自分ができることを
考えてあげたい。
親のコントロールから精神的に自立しようと、
自分のために一歩踏み出せた方の表情は
輝いていました。
決して親が理解を示してくれたり、
気持ちをわかってくれたわけではありません。
ここで理解を示してくれる親なら、
今までこんなに長い間苦しむことにはならなかったでしょうから。
受け取ってもらえないのは想定内です。
親には親の信じる道があって、
思考や価値観が違うので、
平行線になってしまいがちです。
それでも、
わかってもらえないとしても、
今まで言えなかった自分の本当の気持ちを
表明できた自分が素晴らしいのです。
勇気を出して一歩踏み出せたことで、
これから更に一歩一歩進んでいくことができると思います。
ご本人曰く、「やっとここまできた!!」でした。
誤解の無いようにお伝えしておきたいのは、
親を責めることが目的ではないということ。
親をどうこうしようということではなく、
自分の悲しみに目を向けて癒していくことと、
自分に不必要な思考は手放していくことと、
自分の人生を豊かにしていくことが目的です。
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