自分の気持ちを大事に扱うことと、自分勝手や自己中との違い

 

こんばんは、

心理療法カウンセラーの森口です。

ご訪問ありがとうございます。

 

自分勝手、自分本位、自己中、わがまま・・

これらは多くの人から非難されることであり、

人から嫌われる要素であり、

良くないことだと捉えている人も多いと思います。

 

なので、

「自分の気持ちを大事に扱うことがとても重要」

という話をすると、

「それって自己中で、わがままで良くないことですよね?」

とお話される方がとても多いです。

 

誤解しないでほしいのは、

気持ちと行動は別ものだということです。

 

他人が自分勝手とか自己中だと捉える時は、

思ったことをそのまま行動に移したときなのでは?と思います。

 

自然に湧く感情は自分にとって大事な気持ち。

その時の気持ちを自分が大事に扱ってあげようとしたうえで、

実際の行動をどうするか

今度は頭で考えるという順番が大事なのだと思います。

 

極端な例を出すと、

殺したいほど誰かを憎いという気持ちがある。

その気持ちと、

実際殺してしまうという行動は全く別ものです。

 

気持ちを大事に扱うということは、

殺したいと思うほどの憎しみ、怒り、悲しみ、傷つきという感情と向き合い、

大事に見てあげて、少しずつ消化していってあげるということです。

 

これらの気持ちを無視したり、抑え込もうとしたり、

忘れようとしたり、無かったことにしようとしたりするのは、

自分自信を否定することと同じです。

忘れようとしても忘れられず、

その気持ちに追われ続けることになる。

 

否定し続けると、憎悪と怒りは増していきます。

自分の中に在り続けて、毒になります。

怒りをコントロールできない自分になっていってしまう。

 

コントロールできなくなると、

思ったことをそのまま行動に移してしまうことも出てきます。

 

腹が立ったから殴る。

嫉妬が湧いたら相手の足を引っ張る。

気に入らないからいじめる。

ムカついたからひどい言葉を投げかける。

そういう暴力に繋がっていく可能性も出てくる。

 

ということは、

自分の気持ちを大事扱っていないから、

自己中や自分勝手が生まれるという

順番なのかもしれません。

 

気持ちを無視せず、

向き合い、怒りや悲しみを消化してあげることは

自分の気持ちを大事に扱うことの一つです。

 

自分の感情を大事にあつかうことは、

自分という人間のベースを作る上で、

とっても重要な要素の一つです。

 

一言でいえば、

自己受容を深める。

自分に母性的な愛情を注ぐ。

そんな表現になると思います。

 

自分の気持ちを大事に扱う練習は、

一生役立つスキルに繋がります。

 

感情は人生を左右する大事なものです。

自己受容を深めて、

自分も周りの人も大事にできる自分にしていこう。

 

 

 

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