「引きこもる」という選択とその理由

 

こんにちは、訪問心理療法士の森口です。

 

引きこもるって心配されがち。

良くないこととされがち。

 

でも、

引きこもりたいと思う素直な気持ちと、

例えば映画を観たいと思う気持ちと、

何が違って

何が良くないのか・・?

 

どちらも

自分の心のエネルギーを充電させるためのもの。

 

選択の違いは、

現在有るエネルギーの量が違うだけのこと。  

そんなふうに考えています。

 

 

引きこもることしかできないとしたら、

それはかなりのエネルギー不足に陥っていて、

充電方法に選択肢が

なくなってしまっているだけのことではないかと。

 

引きこもるきっかけになる出来事は

皆それぞれだと思いますが、

心のエネルギーが足りなくなり、

心にゆとりがなくなっていることは確か。

欠乏状態です。

 

 

エネルギーが充電できて、

ゆとりが生まれれば、

引きこもる以外にも充電の選択肢が出てくることが多いです。

 

 

人はエネルギーが不足し、ゆとりが無くなり、

欠乏状態になってくると、

視野が狭くなり、選択肢がなくなっていき、

怒りが湧きやすくなり、

自制心が弱まり、

判断力や決断力も弱まり、

自分の力が発揮できなくなり、

よって自信もなくなり、自責の念や罪悪感、劣等感など

負の感情に苛まれやすくなり、

なおエネルギーが奪われていく。

自尊心も低下し、自己否定が深まってしまうことも多い。

 

そんな負のスパイラルに陥りがちです。

 

 

エネルギー不足になっていく理由のひとつは、

様々な経験により、外からのストレスや圧力があり、

それによる辛い感情が長引くこと。

 

 

きっかけになることは、例えば、

いじめや親との確執や悲しい出来事があったかもしれないし、

徐々にエネルギー不足に陥っている場合は、

本人もきっかけが分からないという場合も少なくありません。

 

 

でも、エネルギーを奪ってしまう理由は必ずあるので、

それを自分のために知ってあげることが大事。

知るために何が出来るかを考えてあげることも大事。

 

 

そして、

最初は外からの圧力だったものが、

次第に自分でも自分にストレスや圧力を

無意識にかけるようになっていくことが多く、

それにより負の感情が消化できずに溜まり続けると、

どんどんエネルギーが奪われていきます。

より欠乏状態が深まってしまうのです。

 

 

たとえ仕事を休んでいても、

学校を休んでいても、

身体を休めていても、

心が休まらなければ欠乏状態から脱出するのは

とても難しいです。

疲れがとれないし、やる気も起きません。  

 

 

引きこもるのは充電しようとしているから。

それが無意識だとしても、

欠乏状態から自分を救うため、

自分を守るため、

動けなくして脳と身体と心を休めようとしている。

 

 

それは素晴らしいことだと

私は思っています。

 

 

守る機能が無かったら、完全にエネルギーがゼロになって

倒れてしまう。

引きこもることができた。

自分を守ろうとする力を発揮できた。

あとは、

どうやって心を休めて充電していくか。

情報を収集して、自分が自分のためにできることを

やってあげることが大事。

自分で自分を救ってあげることも可能です。

 

 

せっかく引きこもることができても、

心が休まらない環境や状況のままだと、

何年経っても、何十年経っても、

どれだけ時間を費やしても

エネルギーは溜まらずに選択肢は増えません。

 

 

子どもが引きこもってしまっている場合は、

親が協力出来ることもたくさんあります。

子どものエネルギーを奪うのではなく、

充電する方に協力できれば、

子どもさんの選択肢が増えて、

より自分らしい方向に進んでいくことが可能です。

 

子どもに限らず、家族に欠乏状態の人がいる場合は、

本人だけの問題とせずに、

家族全体で向き合って助けあっていけたらいいなと思います。

 

だって、

誰でも欠乏状態になる可能性はあるのだから。

 

欠乏状態の人が皆引きこもる訳ではなく、

怒りを外に撒き散らしている人いれば、

自分に怒りを向けて痛めつけている人もいます。

心身に症状が出て薬を服用されている人もいます。

 

 

どのような場合も、

心を休めて、エネルギーを充電して、

欠乏状態から抜け出して、選択肢を増やしていこう。

 

 

 

 

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